仕事やプライベートで出会った素敵なシニアの方を紹介するページです。有名人であればTVや雑誌への露出も多いので人となりを知る機会も多いのですが、そうでなくても輝いている方はたくさんいらっしゃいます。語るべき人生はどなたにもあるでしょうし、今を颯爽と生きているシニア世代の姿は、私たちに無限の勇気を与えてくれます。
素敵なシニアの方をご紹介ください。皆様からの情報を掲載させていただきたいと考えています。お会いしたいと思った素敵な方には、インタビューをさせていただく予定です。許可が得られれば、動画配信なども考えています。
橋本吉彦さん 71歳
メキシコを中心としたラテン音楽に夢中になって半世紀以上。大学生時代、当時の皇太子ご夫妻にお聴かせした思い出があるといいます。現在は昔の仲間と4人組のユニット「ロス・コンパニェロス」を組み、主に世田谷方面で活動しています。
哀愁を帯びたレキントギターの奏でる調べは、聴く人の心を鷲掴みにします。老人ホームでの慰問演奏では、演奏を聴いたお年寄りたちが、今までの表情とは違って、明るくなり、なんと体を動かすまでになったとか。音楽好きが高じて、リタイア後は自らライブハウス「HOTコロッケ」のオーナーに。
メンバー4人とも、聴く人が喜んでくれることが生きがいとなり、日夜練習に励んでいます。毎月下北沢のメキシコレストランに出演して、ラテン音楽のハートを届けています。
ブログ:昨日の風、今日の風
庄村邦子さん 76歳
「子どもが大好き!」が庄村さんの活動のエネルギー源。不登校やひきこもりで悩む人や家族が安心できる居場所「あすなろの家」の2代目代表も務めました。料理、小物作り、スポーツなどを通して、子どもたちは元気を取り戻していきます。
不登校は、親の孤立、不安を引きずっている場合が少なくありません。ならばと、乳幼児とその親や家族が安心して遊んだり、情報交換したりできる居場所「ふれあいサロンハグハグ」を立ち上げ、スタッフと一緒に子育ての先輩として少し余裕を持った目線で現役ママの悩みに乗っています。各種ボランティア団体の代表として忙しく活動する庄村さんへの最高の報酬は、参加してくれる皆さんの天使のような笑顔なのだとか。
HP:あすなろの家
鈴木久昭さん 86歳
前人未到のブルドーザーによる富士山頂への登坂を成功させたのが鈴木さん。伊勢湾台風の被害を受け、台風の状況をより早くキャッチするために富士山頂に気象レーダーを設置することになりました。が、当時の馬方や強力では、山頂に基礎に必要な大量の骨材を運ぶのは無理。ヘリコプターでは乱気流が発生するため危険すぎます。
悪戦苦闘のすえ、2トンの小型ブルドーザーでジグザグに道を切り開きながら山頂にたどり着き、下りながら7トンのブルドーザーが通れる道広いを作ったのです。今もこの道、使われていますよ。
現在は農業に目覚め、農家の若者のアドバイスに耳を傾けながらマスクメロンや葡萄などを丹精込めて育てています。
重田辰弥さん 76歳
沖縄県出身者の中で先駆けて東京でIT事業の会社、日本アドバンストシステムを立ち上げ、その後も「美ら島沖縄大使」、「WUB東京」初代会長、7代目関東沖縄経営者協会長と沖縄の振興に尽力されてきました。
創業30年目のリタイヤのタイミングで、ステージ4の癌が見つかり闘病生活。現在は潜在癌細胞との共生の余生を覚悟しつつ、神田にプライベートオフイスを構え、これまでの経験を次世代に役立てようと奮闘中です。人柄にひかれてオフィスはまさに千客万来。
地元NAHAマラソンには手術1年後も含め、14回も出場。旧友と会うためなら骨折を押して松葉づえでも駆けつけます。人好き、沖縄好き、仕事好き、「人には会え、場所にはけ!」の信条で、今日も精力的に活動を続けています。
ブログ:朝吼夕嘆・晴耕雨読
川鍋健次郎さん 85歳
早稲田大学空手部時代から一貫して武道の道を歩んでこられました。85歳になる今も、朝夕の鍛錬を欠かしません。
27歳の時に川鍋道場を創設し、そこで修業した外国人の何人かは、自国で道場を作り川鍋さんの教えを広めています。
「川鍋空手道」は、現代の競技本位のスポーツ化された空手や剣道とは次元を異にした、日本古来の伝統武道を根本原理としています。宇宙には八つの力が働いていて、この力(気)をその本来流れるべき方向に開放するのが「八力八剣」。
正しい心が正しい技を生み出し、正しい理念や哲学のない技術は、体力に頼る粗暴な格闘技にすぎないと切り捨てます。川鍋さんは、いつまでも修行者であり続けるのでしょう。
ブログ:八力八剣・川鍋武道館
井上精司さん 78歳
ライフワークは、登山、ハイキングで、日本の山からカナダィアンロッキー、ヨーロッパアルプスなどを歩いてきました。自然に接することが生き甲斐いとなり、その楽しみを共有すべく「ZAMA生涯学習ボランティア研究会」の代表として、20年近くにわたり様々な講座を企画、運営されています。山歩きにとどまらず、自彊術から、落語、ジャズ、ウクレレ、所縁の地を巡る文学講座など、尽きない好奇心とサービス精神で、仲間とワクワク感を共有できる場を作り続けています。
ウクレレグループでの老人施設への慰問演奏も生きがいといいます。また、S20年の横浜大空襲の悲惨な体験者として、改めて「平和の大切」さを伝える活動にも取り組んでいます。
内田聖子さん 73歳
子どもの言語教育、女性の生涯教育事業に参加の後、50歳を目前に小説家デビュー。人間を独特の視点で描いた重厚な作品が持ち味で、農民文学賞や長塚節文学賞などを受賞。昨年は詩人で思想家でもある『森崎和江』の評伝を上梓しました。
目下は雑誌に執筆する傍ら、長年書いてきたノウハウを生かして「鎌倉読書サークル」を立ちあげ、本の好きな仲間と話題を共有するとともに、たくさんの刺激をもらっています。
曰く・・・人生は男性、女性にかぎらず60歳からが勝負。仕事や子育てから解放され、自分と向き合う絶好のチャンスです。サミュエル・ウルマンも云っているではありませんか。「歳を重ねるだけで人は老いない。理想を失ったとき初めて老いる」と。これをモットーに日々楽しく生きたいですね。
ブログ:内田聖子のほんばこ
石川 悠子さん 72歳
動物が好きで、可愛そうな犬猫を見ると頭から離れず、何とか救いたいとそればかり思い続けてきました。そんな時、収容所から犬猫をレスキューし里親を見つける活動をしている団体を知り仲間に。10年間の活動の後、仲間とPAK 保健所の犬猫を救う会を立ち上げます。
PAKでの14年間にレキューし、里子に出した犬猫は2,000頭あまり。一方で動物を最後まで責任持って飼う啓蒙活動にも力を注いできました。不幸な犬猫を減らすには不妊手術の徹底と、飼い主の意識の向上、そして悪徳ペットショップ、ブリーダーなどへの法規制しかありません。先進諸国と比べ100年は遅れている日本の動物行政。私の目の黒いうちに何とか一歩でも先進国に近づけたいです。
HP:保健所の犬猫を救う会
渡邊東さん 73歳
多芸多才にして、非常に凝り性です。クラッシック音楽、写真、登山、テニス、日本酒、どれをとっても研究熱心で、もはや素人の域を超えています。特に日本酒についての豊富な知識は他の追随を許さないレベル。
日本酒をこよなく愛し、日本酒の種類から蔵元、醸造工程、米、麹、水・・・・、話はどんどん広がっていきます。醸造アルコールを添加する酒も多い中、米・麹・水以外のものを加えない純米酒にこだわりを持っています。中でも酒米の50%以上を削って作る高級酒の純米大吟醸より、あまり精米せず米本来の素朴な味わいを楽しめる純米酒を好むとか。
仲間と美味しい純米酒を飲みながら語らうのが至福の時間だといいます。